治安最悪!?リオ五輪、選手が強盗に襲われる!現地に行くなら注意しておきたいこと!

今日、ニュースになっていましたがスペインのセーリング代表チームの選手2人とコーチ1人がリオデジャネイロ現地で銃を持った5人組の強盗に襲撃されたそうです。

3人は朝食のため市内に出かけたところストリートの真ん中で突然、強盗の襲撃を受けたということです。

幸い選手やコーチに怪我人は出ていないということですが、このままリオ五輪に突入して大丈夫なの?という事件が発生してしまいました。

選手として現地に行くのであれば、多少の警備は期待できるかもしれません。

ですが観客として、ましてや初めての旅行でリオ五輪に行くとすれば自分の身は自分で守るという意識が不可欠です。

予めの治安や犯罪に対しての予備知識は必須となりそうです。

観光ビザ免除プログラム!?旅行者呼びこみに必死

ブラジル政府は、リオデジャネイロオリンピックに向けて2016年6月1日から9月18日まで観光ビザ免除のプログラムを実施。

これは日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアの4カ国を対象にしたプログラムです。
なので4カ国以外の国籍の人がブラジルに入国するには、従来通りビザが必須となります。

リオ五輪で旅行者を呼び込めそうな国を対象とした優遇措置、ということになりますが治安はさておき旅行者の確保に必死というブラジル政府の姿勢がうかがえます。

混迷を極める政治情勢

リオ五輪に向けて旅行者の呼びこみに必死なブラジル政府ですが、一方、国政は大統領が停職処分という事態に陥っています。

リオ五輪、開会式は日本時間の何時から?チケットの売れ残りが半端ないって本当!?
こちらの記事を書いた時には、停職になるかもしれないという段階でした。

それが正式に上院本会議で可決され、本当に大統領が180日間の停職処分になってしまいました。現在は副大統領が国政を担っているという状態です。

180日間の停職処分のため、当然リオ五輪についても全ての権限が失われますので、今後は副大統領が五輪開催ついても陣頭指揮を取っていくという方針の様ですね。

政府がこの様な状態なので、当然国民も五輪開催!という雰囲気にはなっていないと、一部メディアでは報道されています。

犯罪の発生率は日本の500倍以上!?

リオデジャネイロの人口は645万人。
日本で言うと、千葉県や兵庫県に近い人口です。

その規模の都市ですが、犯罪の発生率は日本とは比較になりません。

在リオデジャネイロ日本国総領事館の公開している2014年の犯罪データを参照しますと
・殺人   1,237件/年 (日本全国で1,054件/年)
・強盗  79,262件/年 (日本全国で3,056件/年)
・窃盗  104,472件/年 (日本全国で897,259件/年)

窃盗の件数は一見、日本が上回っていますが、あくまでもリオ市人口645万人と日本全国人口12,700万人との比較になっていますので、いかに犯罪が多いのかというのが認識できます。

また強盗事件60%以上の犯行にも、銃が使用されているという統計もあるそうです。
万が一、抵抗しようものなら犯罪者は何の躊躇もなく即発砲するでしょう。

犯行場所も・空港・ホテル・路上・海岸・バス・タクシー・銀行・飲食店と場所を選ばす、白昼堂々と強盗が行われたり、ショッピングセンターで突然銃撃戦が始まることもあるそうです。

恐ろしい国ですね。

ブラジルへの旅行者年間どれくらい?

日本からブラジルへの旅行者は年間どれ位でしょうか。

日本旅行業協会の調べでは
・2012年 7.3万人
・2013年 8.7万人
・2014年 8.4万人
・2015年 7.0万人
2014年はサッカーワールドカップが開催がありましたので、旅行者が増えたようです。

統計によると、旅行者の訪問先のトップはアメリカで年間370万人。

以下、韓国、中国、ハワイ、台湾、タイと続きますが、いずれも年間100万人以上の旅行者数です。

それと比べると、ブラジルは全体で36位と旅行者数で比較すると人気のある旅行先とは言えないようです。

防犯の心得!

せっかくの旅行ですから、開放的に楽しみたい!という思いもありますよね。

これまでの内容ですと、ブラジル=治安が良くないというイメージあしかありません。
地域によっては比較的治安の良い場所もあるそうです。

ですが、犯罪の多発地帯に自ら飛び込むわけですから、いつ犯罪に合うかもしれないという心構えは必須です。

犯罪者は、効率よく安全に利益を得るため標的を常に物色しています。
まるで、動物が狩りをするかの様です。

理不尽ですが、まずは標的にならない事を心がけるというのが肝心。
一番の自己防衛手段になると言えるでしょう。
・ケツポケットに財布、スマートフォンは厳禁!(iPhoneは強盗に大人気)
・公衆の場でスマートフォン、カメラを不用意に使用しない。
・音楽プレイヤー、カメラなどの貴重品を見えるところに所持しない。
・周囲に馴染んだ格好、服装を心がける。(旅行者と思われない)
・公共交通機関を利用していても襲撃される恐れあり(気を抜かない)
・厳禁、貴重品の所持は最低限に押さえる
・少年の強盗も多発(子供だからと油断しない)
・女性は肌の露出を極力控える

もし強盗にあってしまったら、
・絶対に抵抗しない
・適当に現金を渡す
・犯罪者と出来るだけ目を合わさない
と命を最優先に考えるべきでしょう。

日本国内にいる感覚で、出歩くと確実に犯罪者に狩られてしまいます。

また、被害にあっている現場、人を見かけても絶対に助けに入らないというのも鉄則のようです。

正義感の強い日本人は見て見ぬふりをしたくない、という思いから行動を起こしてしまいそうですが、被害が大きくなってしまいます。

グッとこらえて、こちらもの場合も命を最優先に考えるべきでしょう。

正直、それほどの警戒が必要な現地に行ってまでリオ五輪を観戦したいか、と言われると個人的には東京五輪まで待とう!と思ってしまいます。

ですが、大好きな応援している選手が今大会の出場で最後かもと思うと、現地で見たいという気持ちもわかりますね。

ブラジル政府は治安の維持を大きく打ち出して旅行者の確保に必死ですが、実際は言葉だけで実のところは現状を維持するので手いっぱいというところでしょう。

旅行者だけではなく選手のご家族や、報道の仕事などで現地入りされる方たちも多数いらっしゃると思いますので、全ての人に何事も無く楽しい思い出だけ持ち帰って来れるようにと願わずにはいられません。