リオ五輪、出場辞退が相次ぐ!?世界ランクトップ選手がジカ熱感染懸念で!辞退選手一覧とジカ熱の恐ろしさについて

先日記事しましたジカ熱の問題が、いよいよリアルになってきました。
海外では、健康への影響を懸念してリオ五輪を辞退を表明する選手が相次いでいます。

リオ五輪でジカ熱が世界的流行の兆し!?日本は大丈夫なのか?症状や潜伏期間について

ジカ熱の症状は軽く、死亡例はいまのところ報告されていません。

ですが妊娠中の女性に影響を及ぼし、小頭症の乳児が産まれる可能性高くなるという恐ろしい関連性がアメリカの研究機関によって発表されています。

なにしろ、感染源が蚊ですから感染してしまう確率がかなり高い。家族のこと、将来のことを考えれば選手がリスクを犯したくないという気持ちもよくわかります。

トップ選手辞退の影響で、今後更に辞退する選手が出てくるのでは?
という懸念が広がっています。

海外で辞退を表明、懸念している選手

【男子ゴルフ】ジェーソン・デイ選手(オーストラリア) 世界ランク1位
【男子ゴルフ】ロリー・マキロイ選手(イギリス) 世界ランク4位
【男子ゴルフ】アダム・スコット選手(オーストラリア) 世界ランク8位
【男子ゴルフ】ブランデン・グレース選手(南アフリカ) 世界ランク12位
【男子ゴルフ】ルイ・ウーストハイゼン選手(南アフリカ) 世界ランク14位
【男子ゴルフ】カール・シュワルツ選手(南アフリカ) 世界ランク24位
【男子ゴルフ】シェーン・ローリー選手(アイルランド) 世界ランク25位
【男子ゴルフ】マーク・レイシュマン(オーストラリア) 世界ランク39位

【男子バスケ】パウ・ガソル選手 (スペイン)
【男子バスケ】ステフィン・カリー選手(アメリカ)
【男子ロードレース】ティジェイ・ヴァン・ガーデレン選手(アメリカ)

【男子テニス】ミロシュ・ラオニッチ(カナダ) 世界ランク7位
【男子テニス】トーマシュ・ベルディヒ(チェコ) 世界ランク8位
【男子テニス】ドミニク・ティエム(オーストラリア) 世界ランク9位
【女子テニス】シモナ・ハレプ選手(ルーマニア) 世界ランク5位
【女子テニス】カロリーナ・プリスコバ(チェコ) 世界ランク16位
【女子サッカー】ホープ・ソロ選手(アメリカ)

もうゴルフはズタぼろ状態ですね。今大会で112年振りに五輪競技復活したゴルフですが、トッププロ不在の寂しい大会となってしまいそうです。

賞金(報奨金)は企業スポンサーの大会とは比較になりませんが、出場の選手には112年振りの栄誉のチャンスということになります。

日本で辞退を表明、懸念している選手

【男子ゴルフ】松山英樹選手 世界ランキング16位

日本では国民性なのか、あまりジカ熱関連でリオ五輪辞退という報道は聞かれません。

ですが、声に出さないだけで内心本当に大丈夫なの!?
と思っている選手も多いはずです。

今回が最後の出場のチャンスかもしれない選手にとっては死活問題ですよね。

リオ五輪の選手村がどの程度の設備を整えているのかわかりませんが、しっかり予防策をとって頂き皆さん競技に集中、無事に日本に帰国して頂きたいものです。

小頭症ってなに!?

小頭症とは、赤ちゃんの頭、頭囲が異常に萎縮して産まれてきてしまう病気です。
頭、頭囲の萎縮だけでなく、脳の発達が遅れるなど大きな影響を及ぼします。

通常でも赤ちゃんの頭の大きさは多少の個人差があるのは当然ですが、小頭症の赤ちゃんは平均的な頭囲より顕著に小さいのが特徴。

もともと小頭症は稀な疾患で、その原因として知られてきた病気は風疹とメガロウィルスのみでした。

ですが、2015年にブラジルやコロンビアでジカ熱が流行、その後産まれた新生児が小頭症と診断されるケースが数千件と激増しました。

その結果、ジカ熱と小頭症との因果関係が疑われ、研究の結果因果関係が結論付けられたという経緯です。

母体は風邪程度の軽い症状で済むのに、なんで赤ちゃんに重大な影響が?
という疑問が湧いてきますね。

この点についても研究が進められているようですが、ジカウィルスが胎児の脳を形成する細胞に優先的に感染し、破壊と増殖を繰り返すことによって脳の発達に影響を及ぼすという研究結果があるようです。

母子と胎児に影響のジカ熱、男性が辞退する理由は!?

今回のジカ熱問題で女性選手だけでなく、男性選手も多く辞退しています。
主に妊婦に注意が喚起されているわけですが、どうして?という疑問。

これについては、ジカウィルスが人体に及ぼす影響に未解明な部分、感染拡大によるウィルスの変異の可能性があることなどが考えられます。

ウィルスは拡散の過程で爆発的な変異することが知られていますが、どの様に進化しどの様な影響を及ぼすのか想像すらしえません。

ウィルスの拡散によって、妊婦じゃないから絶対安心とは言えなくなる病気に進化する可能性も否定できません。

世界保健機関(WHO)が非常事態宣言をするレベルという認識が必要ということですね。

ジカ熱は、蚊以外に母子感染、性行為、輸血での感染も確認されている状況。
性行為によって男性が女性に影響を及ぼす可能性も大きい訳です。

取り分け海外の選手は、という訳ではありませんが「家族を大切にする」という意識が高い海外選手は感染するかもしれないリスクを犯してまでリオ五輪に出場する意義はない、といった心境の様です。

もし、自分のことだったら?
と思うとその苦渋の決断を決して非難する気にはなれません。

8月のブラジルは冬だから平気なんじゃ!?

そうなんです。8月は日本では真夏ですが、赤道の反対にあるブラジルは真冬。
冬に蚊なんていないじゃん?と思ってしまうのですが。。。

8月のリオデジャネイロの平均気温は26度。
1日の平均気温は22度と冬とはいえ気温が高いんです。

日本で言うと6月、もしくは9月ぐらいの気候に近いそうです。

ジカ熱を媒介する蚊が最も活動しやすい気温は、人間が活動しやすい気温22℃~26℃ぐらいと言われています。

選手にとっても、蚊にとっても丁度活動しやすい気温ということになってしまいます。
なので、冬だから蚊がいないじゃん!ということにはならない訳です。

ちなみに蚊も30℃を超える気温だと弱って、日中は草むらや日陰で休息し気温が低くなる夕方から夜にかけて活動が活発になります。

まとめ

ここに来て、世界保健機関(WHO)が
「リオ五輪開催でジカ熱流行に大きく影響はない」
と声明を出しました。

また、ブラジル政府も
「気温の低下で蚊の活動が鈍っている」
「リオ五輪運営スタッフでジカ熱に感染した例はない」
と安全面制をアピールして、旅行者を呼びこもうと必死のようです。

WHOの声明にしろなんか嘘くさいというか、利権が絡んでの圧力があったじゃないかと勘繰ってしまいます。

ですが、声明の通り安全が確保され選手も旅行者もオリンピックに専念出来るのが一番です。南米初の記念すべきオリンピックが成功する!と信じて見守りたいと思います。