マンションのフローリング、寿命はどれぐらい!?劣化したら張替えするしかない?

新築でマンションを購入した時のフローリングはピカピカで気持ちいいですよね。
それが1年、2年と生活してる内に、少しずつキズが目立ってきてしまいます。

フローリングは家の中でも大きな面積を占めていいて、また足元ですから汚れたり、キズが目立ってしまうとそれだけで部屋全体の印象が悪くなってしまいがちです。

わたしもフローリングにキズを付けないようにかなり気を使っているのですが、日常的にどうしたって汚れやキズは付いてしまうもの。育ち盛りのお子さんがいれば、尚更です。

どうやったらフローリングを綺麗に保てるのか?
表面が傷付いてしまったどうしたらいいの?
と悩みは付きないものです。

そこでフローリングの特徴や寿命と題して、綺麗に保つコツを記事にまとめてみました!

フローリングには種類がある?

フローリングは製造方法によって、種類があるってご存知でしたでしょうか。

基本的にどれも木材をベースにしていますので、種類によって劣化の違いは大きくありませんが、メンテナンス方法が若干異なりますので知っておいて損はないと思います!

①複合フローリング
①-1.裏面にクッションの付いた防振性フローリング
主にコンクリートの上に直にフローリングを貼る場合に使用されます。

①-2.裏面にクッションのない通常のフローリング
コンクリートから床上げ(二重床)の場合に使用されます。

裏面にクッションが付いてるかどうかの違いで、防振性のフローリングは踏みしめた感触がフカフカしています。

このフカフカクッションが、下階へ伝わる振動を軽減してくれている訳ですね。
裏面にクッションの無いフローリングは、踏みしめた感触が固いのが特徴です。

コンクリートから床上げされた二重床部分にフローリングを貼るため、その二重床の空間が防振の役割を果たしてくれるのでクッションが必要ないという特徴になります。

この辺の違いは、建設会社のマンションを建てる時の工法によって違いが出てくるというだけで、どちらの工法が優れているということはありません。

防振性のフローリングは裏面に一面クッションが付いていますが、クッション=スポンジなので大量の水をこぼしてしまうと、フローリングとフローリングの目地から水分がしみ込んでしまいクッションに水分が吸収されて、最悪カビが発生してしまうことがあるので注意が必要です。

また、防振性のフローリングはリフォームなどでフローリングの張り替える場合も、マンション管理組合の規定で定められた防振性等級を満たしたフローリングを使用しなければいけませんので覚えておきたいところですね。

②シートフローリング
①複合フローリングは、厚みのある合板の上に薄くスライスした表面木材を接着したものがほとんどです。これに対して木目をプリントしたシートを合板の上に接着したもののことを、シートフローリングと呼んでいます。

本物の木材を使用しているか、木目をプリントしたしたシートを使用しているかの違いになるわけですね。

プリントと言ってもとても精巧に出来ていて、本物の木目に見えます。

その特徴は本物の木材では出せない木目や色合いがラインアップとしてあったり、表面の特殊な加工でワックスのいらない、ノンワックスフローリングと呼ばれることもあります。

最近のマンションはオリジナル性にこだわって、マンションの販売会社がフローリングメーカーと提携してオリジナルのフローリングを作って、採用しているところも少なくありません。

複合フローリングの場合、表面の木材保護のためワックスを定期的に塗った方がフローリングが長持ちしますが、シートフローリングの場合はワックスがいらない場合もあるので、メンテンナスがとても楽という特徴があります

フローリングは劣化するとどうなる?

フローリングは、厚みのある合板の上に薄くスライスした表面木材を接着して生産されています。表面木材は木材を大根の桂剥きの様に薄く削ってつくったものです。

見栄え良くしたいのはフローリングの表面だけなので、生産コストを抑えるために表面木材だけ良質な木材をスライスして貼っているわけですね。

その作りが痛みやすい原因にもなっていて、薄い表面木材がダメージを受けて割れたり、剥がれてしまうと、そこから更に埃や砂が隙間に入り込んで表面木材が合板から剥離してしまうといった具合に劣化します。

最初は表面木材の小さなヒビ割れ、キズから始まって、最悪の場合には表面木材が剥離してしまうんですね。

その様な状況になってしまった場合には、もはやフローリングを張り替えることも考慮しなければいけない状況といってよいでしょう。

無垢材のフローリングも生産はされていますが、生産コストや世界的に木の伐採が問題となっている中でフローリングに適した材料が手に入りづらく、高級建材となっています。

マンションのフローリングの寿命はどれくらい?

マンション、または戸建てのフローリングの寿命は約10年~20年と言われています。
もちろん、それ以上の年数を耐久する場合もありますが場所によって変わってきます。

よく歩く場所や椅子の直下のフローリングは痛みやすく、物が置いてあって歩く頻度が少ない場所は劣化しにくくなるといった具合です。

また、日当たりの良い場所は紫外線の関係でフローリングの色あせがが早まり、劣化も進みやすくなります。

フローリングは1.5cmから2cmぐらいの厚みの板材ですが、そのほとんどが木材を加工することによって生成されていますので、木材という意味では水や湿気に弱く水回りのフローリングも痛みやすい傾向あるといえます。

どの時点で寿命と判断するのかは主観によると思いますが、ヒビ割れや破損で歩行に影響が出るようであれば、寿命と考えてよいのではないでしょうか。

フローリングが割れてしまったら?

フローリングに小さなヒビ割れや破損が見られたら、とにかく早い内に対処することをお勧めします!劣化が劣化を加速させてしまうからです。

もしフローリングの張替えとなってしまった場合には、様々な問題やコストが大きく掛かってしまいますので、早めの対処で最小限に抑えることが重要です。

【問題点】
①部分的に張り替えると、日焼けのため新品のフローリングの色が合わない
意外な盲点ですが、フローリングは日常で日焼けをしているため、同じフローリングを取り寄せても新品とでは別物?と思ってしまうほど色が合いません。

フローリングは表面を塗装してあるものが多く、日焼けでその塗装の色が褪せてしまうことが原因です。濃い茶系のフローリングほど、色の違いが大きく出てしまうんですね。

張り替えた部分だけ別物みたい。。。
と神経質な人は毎日違和感を感じて、逆にストレスになってしまう可能性もあります。

②施工コストが意外と掛かる
フローリングの材料は1枚単位では販売されていません。1ケース単位となっています。1~2枚の範囲でも1ケース丸々購入しなくてはならない場合がほとんどです。

それと、フローリングは一枚一枚貼るときにサネと呼ばれるオスメスを組み合わせながら、部屋の隅から貼っていきます。

ですので、部分的に張り替えるにしても、サネを組み合わせるために必要以上にフローリング張替えをしなければならない場合があります。

範囲が広がれば、それだけ工賃も上がりますので、1~2枚の範囲と思っていると予想外のコストにビックリしてしまうかもしれません。

というように、1枚2枚だから張り替えればいいや!
と思ってもそう簡単な話ではありません。

フローリングのヒビ割れやキズの対処法

フローリングのヒビ割れやキズが小さいのであれば、まだDIYの範疇で完璧ではないもののホームセンターに売っている補修キットで直せるかもしれません。

使いやすいのはこちらのかくれん棒ですね。
色も10色とフローリングに合わせやすいのが特徴です。

クレヨン状の補修材で、キズに塗るだけなので耐久性は期待できませんが、キズを埋めるという意味では有効です。

DIYが得意な方はこちらの樹脂タイプがオススメです。
コテで樹脂を溶かしてキズに流し込み、樹脂が硬化してキズを埋めてくれます。

樹脂を混ぜて調色すれば、ある程度フローリングに近い色を自分で作ることも可能です。慣れるまでコツが必要ですが、失敗しても樹脂を溶かしてやり直しが出来るのでオススメです。

小さいヒビやキズであれば、市販されている補修キットでも十分対応可能だと思います。
簡易ではありますが、フローリングの表面木材と合板の接着層にゴミが入らないようにして、表面木材の剥離を防ぐのが目的です。

フローリングを綺麗に保つコツ

ノンワックスフローリンは比較的メンテナンスが楽ですが、複合フローリングを綺麗に保つには日頃のメンテナンスが重要です。

まずは、ワックスを塗って表面木材を保護してあげるのが有効でしょう。ワックスの時間が経つと劣化しますので、面倒ではありますが定期的に剥離して塗り直しをするのが良いかと思います。

とはいっても、家具が置いてあるので実際やろうと思うと大変ですが、フローリングの張替えを考えればと思って下さい!

あまり塗り重ねてしまうと、今度はワックスがなかなか剥離出来ずに苦労してしまいますので、2~3回程度の上塗り後毎に剥離した方が良いと思います。

濃い茶系のフローリングは、あまり艶を上げてしまうとキズが目立ちやすくなってしまいますので、艶の調整が可能であれば少し抑え気味の方がキズが目立ちにくく良いかもしれません。

まとめ

フローリング範囲が広いので一気にメンテナンスしようと思うと、それなりに労力と時間を費やすことになってしまいます。

今日はここまでと範囲を決めてメンテナンスをしてやるのが良いかと思いますね!
または年末等、時間の取れるときにまとめてということでも良いと思います。

もし、DIYの範疇で対処できないのであれば、フローリング張替えも視野に検討ということになりますが、部分的な破損であれば専門業者によるフローリングのリペアも検討してみて下さい。

部分的な張替えの場合、問題点の項目で挙げたとおりフローリングの日焼けで新品のフローリングと色が合わないということが多いです。

リペアで出来る大きさであれば、どこがキズだったかわからないほどに補修可能な場合もあり、フローリングの張替えよりも有効なケースもありますので。

フローリングはしっかりメンテナンスしてあげれば、寿命よりも長く持ってくれますので、いつまでもピカピカのまま綺麗に保ってあげたいものですね!

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