マンションでも壁掛けテレビは出来るのか!?壁掛けテレビでリッチでお洒落な気分に!

壁掛けテレビにしたい!なんて思っている人は多いんじゃないでしょうか?

インテリアとしてもスタイリッシュに見えますし、壁掛けにすることによってスペースが大幅に縮小されますので一石二鳥ですね。

一昔前の液晶テレビやプラズマテレビは薄型テレビといっても、大きなインチになると一人では持てないほどの重量があったので下地補強をしなければ取付が出来ませんでした。

ですが今の液晶テレビは本当に薄くて、とても軽量になったので一般家庭でも気軽に壁掛けが出来る様になりました。

わたしは基本的にテレビを見ないのでテレビは必要が無いのですが、これだけ液晶テレビが普及してるのに未だにブラウン管テレビというのはさすがにカッコ悪いな!と思ってようやく液晶テレビに買い替えをしました。

40インチの液晶テレビにしたんですが、一人でも軽々持ち上げることが出来る軽さにはとても驚きましたね。

これは壁掛けに出来るな!と突然思い立ってメーカー純正の壁掛け金物購入して、得意のDIYで現在壁掛けテレビ仕様にしています。

壁掛けという特性上、落っこちてこないか!という不安が付きまといます。

ですがちょっとした知識があれば安全に壁掛けテレビにすることが出来て不安が解消されますので、その点について壁掛けテレビは一般家庭でも出来るのか?(特にマンションの場合)について気がついたことを記事にしてみました。

マンションでも壁掛けテレビは出来るのか!?

結論から言うと場所によって出来る、出来ない場合があるというのが実際のところです。

曖昧の結論ですが、壁掛け出来ない=マンションの場合、壁面がコンクリートの場所があってコンクリートにはネジが打ち込めないからという理由からなんですね。

コンクリートに打てるコンクリート用のビスは市販されていますが、それ以前にマンションの管理規約上コンクリート面は建物の構造体で共用部に当たりますので勝手な細工をしてはいけない事になっているはずです。

それを無視してコンクリート壁に何かをビス固定するのは自己責任となってしまいます。

壁がコンクリートじゃなければ大丈夫なの?というと、こちらも壁の造作の仕方によって出来る出来ないが出てくるので当たり前ですが建築の知識があった方が圧倒的に有利です。

この壁なんだろう?って不安な場合には専門の業者さんや知り合いに建築の職人さんがいれば聞いてみるのが一番ですが、参考までに壁が何で出来ているのかの判断方法について詳しく記載したいと思います。

壁掛けテレビ用の金具が固定出来る壁なのか確認しましょう

あくまでも壁掛け用の金具をビス固定する事を前提ですが、まず設置する壁を確認が必要です。壁の造り方は大きく分けて、3種類ありますので順番に確認していきましょう!

①軽量鉄骨下地+石膏ボード壁(設置可能)
石膏ボードの壁の場合は中が空洞になっていますので、コンコンと太鼓の様な音がしますので叩けばすぐ違いが分かるはずです。

②コンクリート壁(設置不可)
マンションの場合、壁がコンクリートの場合には取付が出来ない、もしくはコンクリート壁の前に新たな壁を造作しなければ設置が出来ません。

コンクリートかどうかは手で叩けば簡単にわかります。硬く石を叩いたような感触があればコンクリート壁と思って間違いないでしょう。

コンクリートにもビスやアンカーは打ち込めますがマンションの場合には管理規約に抵触してしまいますので、万が一の際の責任問題を考えると止めておいた方がよいです。

マンションは建築コスト削減のため、戸境壁のコンクリートに直接クロスを張っている場合も多いんです。

テレビを設置するのはリビングが主だと思いますのでまずリビングの壁をチェックしてみてください。

③GL工法+石膏ボードの壁(設置不可)
一番判断が難しいのがこのGL工法+石膏ボードの壁。

なぜ判断が難しいかと言うと①と同じ石膏ボードにクロス張りという造りだからです。

知識のある人が壁を叩いてみればすぐに判断がつくのですが①の壁と同様に下地の無いところが空洞になっているので壁を叩いた感触が同じなので判断のしずらいんですね。

GL工法の壁は軽量鉄骨下地の壁より薄く施工できるのがメリットで、粉状の接着剤を練ったものを下地として施工しています。

この粉状の接着剤は最初は粘土みたいに柔らかいのですが硬化すると石のように固くなります。

石のように固くなるのでビスも打てなくはありませんが、結局粉が固まったものにビスを打っても振動や経年で緩みが出てきてしまう可能性が大きので重量物の固定は出来ないと思っておいた方が良いでしょう。

マンションではこのGL工法で施工される部分は割りと限られてますが、リビングではバルコニー側に面した壁がこの工法で施工されている場合が多い印象です。

GL工法の壁を見分ける際にはちょっとしたコツがあって、壁を叩いて下地の入っている硬い部分を見つけたらその上下に空洞の有る、無しで見分けることが可能です。

軽量鉄骨の下地は床から天井まで縦に1本ずつ30cm、もしくは45cmピッチぐらいで鉄の角材の柱が入っていますので上下に空洞が出来ることはありません。

GL工法の場合は糊のダンゴをランダムに塗るので上下に空洞が出来やすいんです。厳密な判断はやはり知識が必要なので専門家に相談するのがよいと思います。

以上の通り、①軽量鉄骨下地+石膏ボード壁が壁掛けテレビに適していることになります。

壁掛けテレビで壁の下地補強は必要か?

①軽量鉄骨下地+石膏ボード壁が壁掛けテレビに適していることになりますが、この場合壁を造作する際に骨材として使用されるのが軽量鉄骨となります。

軽量鉄骨とは中が空洞の0.5mm~1mm厚のスチールの角材で、専門用語だとスタッドと呼ばれています。

名前の通り軽量で骨組みしやすいので、部屋の間仕切りにはほとんどこの下地材が使用されているんですね。

床から天井までの柱(軽量鉄骨)が約30cm~45cmピッチで入っているのが通常なのでテレビの大きさにもよりますがピッチを考えると2本~3本が壁掛けテレビの下地として使用出来ることになります。

わたしが自己責任で個人的で取り付けをする場合、比較的軽い薄型のテレビであればこの軽量鉄骨下地に金具を複数個所固定出来れば下地補強無しで設置は十分可能なので下地補強せずに取り付けてしまいます。

ですが取り付けを職人さんに依頼する場合、万が一落下してしまった場合に職人さんの責任となってしまうので下地補強していないと設置出来ません、という回答になってしまう訳です。

壁全体を補強しなくても、金具を取り付ける範囲に例えば木の板を1枚入固定して、その木の板に壁掛け用の金具を取り付けるだけでもかなりの補強になります。

壁掛け用の金具を固定するには?

下地(軽量鉄骨)の位置が確認出来たら、壁掛け用の金具をビス固定していきますが、自分で固定する場合には軽量鉄骨や木材にビス固定しますので電動ドライバーやインパクトドライバーがあると作業も早く便利です。

軽量鉄骨に打つビスは木材用のネジ山のピッチが広いものがオススメです。

軽量鉄骨は肉厚がとても薄いのでネジ山が狭いタッピングビスだとすぐに緩んでビスが効かなくなってしまいます。

木材用の荒ビスはネジ山ピッチが広いので軽量鉄骨にしっかりと噛んでくれるので緩む心配が少なく安心できます。

もし補強で板材を間に入れるのであれば板材の厚み+石膏ボード12.5mm+壁掛け金具の厚みで計算してみてください。

コンクリート面にちょっとしたDIYで取り付ける

取り付け場所がコンクリート面でも工夫すれば取り付けが出来ないこともありません。コンクリート壁の前に壁掛け用の壁をつくってしまえばよいだけです。

わたしの場合は床から天井まで、奥行き100mmの木製のパネルをホームセンターで買った木材のみで組み立てて、そのパネルを天井と床の上下ツッパリだけで壁掛けテレビの下地としています。

天井部分に家具の転倒防止用のつっぱりグッズだけでパネルを固定していて、もう数年使用していますが幸いにもパネルごと倒れてくるということは一度もありません。

つっぱりグッズはあまり突っ張りすぎると天井が持ち上がって壁と天井の間に隙間が出来てしまうので不安だからとつっぱり過ぎには要注意です。

フローリング面は傷つかないように設置場所のパネルの厚み合わせてカットしたタイルカーペットを敷いて、滑り止めと傷付防止にしています。

それだけでも十分強度はとれていますので、コンクリート面や賃貸で壁にビス止めが出来ない場合でもこの方法なら壁掛けテレビは可能です。

大きな地震が来たらその時はどうなるかわかりませんが。。。

自作の簡易な壁掛けパネルですが友人がそれを見ると驚いてくれて、期待通りの反応で嬉しくなってしまいますね。

まとめ

やっぱり壁掛けテレビにしてあると見栄えがよくて憧れている人も多いんじゃないでしょうか。

知り合いに建築の職人さんでもいて見てもらえれば比較的簡単に取り付けができますが、そうでない人は落下の不安もあったりでちょっと難易度が高いかもしれません。

自己責任にはなってしまいますがちょっとした工夫で憧れの壁掛けテレビも意外と簡単に?実現できるかもしれません!

テレビボードだと場所は取るし、埃はたまるしでお掃除も大変なんですよね。

マンションでも出来る壁掛けテレビということでちょっと壁について詳しく書いてみたつもりです。

もし、自分にも出来そうだな!という人がいれば自作してみるのも一つの選択肢にはなるんじゃないでしょうか。