招き猫で開運招福!宝くじの縁起物、手の違いには意味がある!?由来とエピソード

日本で一番馴染みのある開運グッズ、置物といえば、初めに思い浮かべるのは招き猫ではないでしょうか。宝くじ売り場にも必ずと言ってよいほど、招き猫が置いてありますね。

宝くじ売り場の招き猫は、商売繁盛、千客万来の招き猫。

お客さんを呼びこむための招き猫なんですが、購入する側もその姿を見ると不思議と縁起が良さそうな気分になってしまい、ちょっと買ってみようかな?なんてついつい思惑に乗ってしまいます。

という様に、招き猫は商売する側、購入する側、双方に縁起の良いイメージを与えるという不思議でスーパーなアイテムなんです。

これほど、日本の文化に根付いた開運グッズは、他にないんじゃないかと思います。
そんな招き猫の由来とエピソード、手の違いによっての意味についてまとめてみました。

招き猫の由来とエピソード

招き猫の発祥、由来については、全国各地にいろいろな説が残っていて、発祥とされる由来は定かになっていません。

その数ある説の中でも有名なのが

・東京、台東区にある今戸神社説
・東京、新宿区にある自性院説
・東京、世田谷区にある豪徳寺説

の三説が有名です。

【今戸神社説】
今戸神社は浅草の隅田川近くにある神社です。縁結びに御利益があることで知られ、招き猫についても発祥の地という看板が見つけることが出来ます。

この説の由来は、江戸末期にある老婆が飼っていた愛猫にちなんだものです。

貧しさのため手放してしまった愛猫が夢枕に現れ「自分の姿を人形にすれば福徳を授かる」と言い残したのが始まり。

老婆がその言葉通りに、今戸焼で猫の人形を作って寺の参道で売りにだしたところ、大変な評判なったというこです。

今戸神社では、現在でも「発祥の地」にちなんで、招き猫の絵馬など招き猫に関連したグッズが人気で、まさに参拝者を招き猫状態。

実際に江戸時代には今戸焼の招き猫が確認されているそうなので、説としても有力候補といったところでしょうか。

【自性院説】
室町時代の武将で、江戸城の基となる城を築城したことで有名な太田道灌にちなんだ説です。

ある戦で劣勢に立たされ、道に迷っていた道灌を猫が手招きして自性院まで導き、道灌は命からがら難を逃れることが出来ました。

なんとか難を逃れた道灌はその後の戦で無事勝利し、助けてくれたその猫の死後には手厚く葬ったとされています。

名のある武将を救った猫として、信仰対象になったということの様です。

【豪徳寺説】
徳川家の家臣、井伊直孝が鷹狩の帰りに貧しい寺の前を通りかかったところ、飼猫であった猫が門前で手招きするような仕草をしていたそうです。

これを見た、直孝はその寺でしばし休憩することに。

当時の豪徳寺は荒れ果てていて贅沢なもてなしは出来ませんでしたが、和尚は暖かく迎え、直孝に説法を聞かせていると激しい雷雨に見舞われました。

直孝はありがたい話が聞けた上に、難(雷雨)を避けれたことに感動して、後日、この貧しい寺の建て直しのために多額の寄進をしたということです。

豪徳寺の名は直孝の戒名にちなんで、その後に号されたものです。
この、門前で直孝を手招きした猫が、招き猫の由来とされています。

【余談】
豪徳寺説の井伊直孝の父は、徳川四天王に数えられた猛将、智将の井伊直政。
直孝自身も、家康、秀忠、家光と三代に渡って仕えた、徳川家の重臣中の重臣です。

現在、NHK大河ドラマで真田丸が放送中ですが、直孝は大阪冬の陣で井伊家の大将として出陣。ですが、真田幸村(信繁)の策にはまって大敗してしまいます。(真田丸の戦い)

しかし大阪夏の陣では目を見張る活躍を見せ、最後には大阪城で豊臣秀頼を包囲するなど、徳川の勝利に大いに貢献した人物です。

豪徳寺は後に、井伊直孝が建て直しに貢献した縁もあって、井伊家の菩提寺となっている井伊家とはとても縁の深いお寺です。

挙げている手によって意味が異なる

招き猫は挙げている手によって意味が異なります。

◯右手を挙げている招き猫 → 雄猫「金招き」
◯左手を挙げている招き猫 → 雌猫「人招き」

とされています。両手を挙げている招き猫は、「金も人も」ということでちょっと欲張りな招き猫。

両手を挙げている様が、お手上げのポーズにも似ている、欲張り過ぎは良くないという日本人らしい考えから、両手上げは敬遠されることもある様です。

以上の通り、商売繁盛、千客万来には左手を挙げている招き猫。
金運、開運には右手を挙げている招き猫が最適な開運グッズということになります。

また、もう一つチェックポイントがあります。
それは挙げている手の長さ。

よく見ないと見落としがちですが、高く手を挙げている方が、より大きく遠くの幸運まで手が届くという意味があるそうです。

とは言っても、見栄えのバランスを崩すような手の長~~~~い招き猫はないでしょうから、この辺は好みなんじゃないかと思います。

3.招き猫の色の違い、元祖はミケ猫?

江戸時代には招き猫の原型となる人形はシンプルな色のものでしたが、時代とともに招き猫も変化してきました。

白:開運招福
黒:魔除け・厄除け
赤:無病息災
青:交通安全・学業向上
緑:家庭運向上
ピンク:恋愛運
金:金運

と、現代のニーズに合わせて多様な色の招き猫が作られようになりました。

目的にあった色を選べば良い訳ですが、個人的にはシンプルな白色の招き猫が好みです。
江戸時代の招き猫は日本猫(三毛猫)がモデルとされ、白が主だった様です。

三毛猫は遺伝的特徴で雄が産まれることが稀で、その数は3万匹に1匹と言われるほど。
ですので、三毛猫の雄はとても希少で、その価値は数千万円にもなるといいます。

これは完全に後付ですが、そういった意味では希少種を模した色の招き猫の方が、なんとなく御利益が増しそうな気持ちになります。

ということで、わたしは宝くじの当選祈願には「三毛猫の雄押」しです!

招き猫を置く場所は?

気になるのは招き猫を置く場所。神事にまつわる飾り物ですと、方角や日当たりなど色々置き場所に気を使ってしまいます。

ですが、招き猫はもう少し気軽に置き場所を考えても良いのかなと思っています。

玄関やリビング、トイレや寝室、場所を選ばずに置けるのが招き猫の良い所なんじゃないでしょうか。

あまりに、日が当たらずに薄暗いところでは、ちょっと可愛そうな気になってしまいますが、愛らしい姿はインテリアとしても場所に馴染んでくれます。

日本発祥の招き猫ですが、海外でも置物として人気でlucky catとしてお土産で買っていく外国人も多いようです。

まとめ

日本人にとって最も馴染みの深い開運グッズ、招き猫についてまとめてみましたが、その由来には様々なエピソードがあって面白いですね。

今回、記事にした有力説意外にも全国に多くの由来、エピソードがあって調べれば調べるほどその由来は謎めいていて奥が深いな~と思いました。

宝くじにちなんでは、招き猫に金運を招いてもらうために、抽選日まで宝くじの上に置いて待つという人もいたります。

幸運の招き猫となってくれることを信じて、ワクワクしながら抽選日を待ちたいものですね。宝くじの保管方法については別の記事で紹介していますので、参考程度に見て頂けたら嬉しいです!