ダンボール箱に潜む危険!?あなたのお家は大丈夫?

わたしたちの日常生活とは切っても切り離せない段ボール。あまり意識していないかもしれませんが、家の中を見渡せばそこら中に段ボールが存在します。

家電製品の梱包から引越しの荷造り、衣類の保管まで様々な用途で使用されています。

クッション性、保温性に優れ、ちょっとしたものを保管しておくにはとても便利。
使用済みの段ボールも、つい「何かに使えそう」と保存しておきたくなってしまいます。

そんなダンボール箱の、身近に潜む危険について意識したことはあるでしょうか?

もし、引越し後の段ボールをまとめて保管している、何年も放置したままの段ボールがあるという場合には、害虫の温床になっている可能性がありますので、一度点検してみた方が良いかもしれません。

段ボールに潜む危険!?

段ボール箱はいざとなったら簡単に捨てることが出来て、いつでも捨てられるから意外と捨てられないんですよね。

ちょっとしたものを宅急便で送るには最適の梱包材になるので、取っておこうと思っていると直ぐに束になってしまいます。

また引越しの後に、日常生活が忙しくて衣類を段ボールのままクローゼットに押し込んでしまっている、という人も中にはいるんじゃないでしょうか。

なにかと便利な段ボールですが、害虫の食料にもなっているってご存知でしたでしょうか?

「段ボールに潜む危険」とは、ダンボールに巣食う害虫のことを指します。主にダニやゴキブリ、そしてそれらを食料にするクモやムカデなどの巣食っている可能性も。。。

ダニやゴキブリにとって、保温性、保湿性が高いダンボールほど心地よい場所はありません。押入れやクローゼットの中に、眠ったままの段ボールはありませんか?

もしかしたら、害虫が巣食っているかも!?

段ボールは害虫達の繁殖パラダイス!

段ボールは紙と紙の間が空気層になっており、とても高い保温性、保湿性があって害虫が活動するには最高の住環境です。

また、長年放置された段ボールは室内で舞った埃が指でなぞると跡になるぐらい溜まっています。

この埃の中には人から剥がれ落ちた皮膚やゴミ、髪の毛なども混じっており、ダニやゴキブリにとっては食料にも成り得ます。

また、雑食性のゴキブリは段ボールで繁殖するダニやカビを食料とし、食料が乏しい場合にはダンボールに使用されている接着剤すら食料にしてしまうんですね。

カビ、ダニ、ゴキブリにとって段ボールの湿った空気、光の届かない暗闇、豊富な食料という条件は、人間で言うと毎日がリゾートホテル状態です。

彼らは、いかに効率よく繁殖できるかを優先して行動、繁殖場所を探しますから放置された段ボールほど安定した繁殖場所はありません。

居心地がよければずっと居たい、いっそのこと移住しちゃおうかな?なんて人間も考えますよね。それは害虫も同じです。

ゴキブリは段ボールにも卵を産み付ける

ゴキブリは熱帯性の昆虫なので高い気温と、高い湿度が大好きです。

繁殖時期になると卵鞘(らんしょう)を身につけて、卵を孵化させるのに良い場所を探し回ります。

そこで居心地の良い場所として目をつけるのが、放置された段ボールです。ゴキブリの卵鞘は1cm程度の筒状の形をしており、段ボールの紙と紙の間にスッポリ収まるサイズ。

卵を孵化させるには保温性、保湿性の高い段ボールは最高の環境と言えるでしょう。

この卵鞘から産まれるゴキブリの赤ちゃんは一度に30匹~50匹程度と言われ、孵化してしまうと大変なことになってしまいます。

孵化したゴキブリの赤ちゃんは、最初は成虫のフンをエサに成長しますが、大きくなるにつれカビやダニをエサにするようになります。

また、エサが豊富という点ではゴキブリをエサとするクモやムカデにとっても繁殖に適した環境となります。

ゴキブリはかなりグルメと言われますが、効率よく繁殖するために人が食べるものの方が栄養が高いので、人の食べ残しや食べカスを食料にしています。

そういった意味では、キッチン周りやシンク下に放置された段ボールがあれば、これほど繁殖に適した環境は他にありません。

害虫を増やさない工夫を

まずは、放置している段ボールがないか、使わない段ボールがないかを点検。引越しをした後など、忙しいとどうしても衣服や本を段ボールのまま、クローゼットの中に収納してしまいがちです。

クローゼットの中は空気の循環がないので梅雨時期~夏にかけて多湿状態となり、ダンボールにカビが生えやすい状況となってしまいます。

ダンボールに生えたカビをダニが餌とし、そのダニをゴキブリが餌として繁殖します。
怖いですね。。。

プラスチックケースなどに入れ替えてあげれば、害虫の繁殖を防げますので、意識したいところです。

使い終わった不要な段ボールは早々に処分してしまいましょう。

引越し用の段ボールなど倉庫での保管状態によっては、もともと段ボールに害虫が巣食っていた、卵が産み付けられていたという場合もあります。

例えば、そういった害虫が家の中に運び込まれて繁殖してしまったということも無きにしもあらずです。

ダニが繁殖してしまうと、その死骸が空気中に舞うことでアレルギーや喘息の原因となってしまうことはご存知の通り。

本当に害虫は人にとっては良いことは一つもありません。
出来る予防対策はして、影響の無いようにしたいですね。

5.まとめ

身近に潜む危険 段ボールと題して中に潜む害虫について記事にしてみました。
わたしも結構な貧乏性なので、つい取っておきたくなってしまうんですよね。

というか、昔から資源が乏しいと教育されてきた日本の国民性なのかもしれません。

ですが、免疫の弱いお子様のいらっしゃるご家庭などではアレルギー発症の原因になりかねませんので、そこはしっかり意識して対処したいところです。

ご自宅のクローゼットに開かずの間となっている段ボールはありませんか?
あと1ヶ月もすれば衣替えの季節です!

ダンボール箱で衣服の保管をされていた方はクローゼットの整理も兼ねて害虫対策を講じてみてはいかがでしょう!