ここのところ急に暖かくなったと思ったら、また寒くなったり。
今年の2月はなんだかいつもの2月とはちょっと違う様に感じますね。
特に風の強い日が多いかなと感じますが、天候によっては通勤や通学に影響してきますので何かと多忙なこの時期は意識せずにはいられません。
今回のテーマは東京湾アクアライン。通行料がETC利用の場合だと片道800円(普通車)となってから、利用者がグッと増えて行楽や仕事で利用している人も多いんじゃないでしょうか。
先日、久しぶりに木更津のアウトレットパークにショッピングに行ったのですが、周辺地区では最近なってかなり急ピッチで宅地開発が進んでいる様子です。
都心に比べれば土地の値段も比較にならないほど安く、アクアラインを通れば都心まで30~40分とアクセスも良いので車やバスでの通勤を前提に移住を検討する人も増えている様です。
通勤や通学、行楽にしろ海の上を通る高速道路ということで、天候の影響を受けやすく最悪通行止めという事態も考えられますので、通行止めになってしまう気象条件について調べてみました。
東京湾アクアラインが通行止めになる気象条件は?
アクアラインが通行止めになる気象条件は主に「風」が原因であることがほとんどです。
海ほたるパーキングを起点に川崎側が海底トンネル、木更津側が海上の橋梁となっていますが、この木更津側の約4.4kmの橋梁区間が気象状況の影響を受けやすい区間となっています。
風以外には台風や降雪による通行規制も考えられますが、年間を通して交通に一番影響があるのは「風」と考えて間違いありません。
走ってみるとわかりますが、橋梁部分は風よけがないので風強の日に走行すると強い風にハンドルを取られそうになることがしばしばあります。
風よけを設置したところで海上の吹きっさらしですから、風よけ自体が耐えられないんじゃないかと思えるほど。
道路を管理するネクスコ東日本ではアクアラインを通行止めにする明確な基準は公表されていません。風速に応じて県警と協議の上判断をしているということです。
一応は、
・最大風速15m/秒以上で最高速度規制
・最大風速20m/秒以上で通行規制するか、しないか
・最大風速25m/秒以上ではほぼ間違いなく通行規制
といった目安があるようです。
最大風速20m/秒以上で通行規制するか、しないかについては風向きも関係している様で、走行に影響する横風(アクアラインの場合は南風、北風)であるかというのも規制の判断材料になっています。
ちなみに、アクアライン以外の高速道路でも気象状況による通行規制の基準は公表されていませんので、こちらも状況に応じて県警と協議の上判断をしているということです。
最大風速20m/秒以上ってどんな風?
気象庁の風の強さの指標では
【最大風速20m/秒以上】非常に強い風
・人への影響の場合 → 何かにつかまっていないと立っていられない
・走行中の車の場合 → 通常の速度で運転するのが困難になる
【最大風速25m/秒以上】暴風
・人への影響の場合 → 屋外での行動は極めて危険
・走行中の車の場合 → 走行中のトラックが横転する
となっています。
こちらの動画がすごかったので参考にさせていただきますが、凍った路面とは言え横風でトラックが横滑りしています。最大風速20m/秒以上あるものと思われます。
わたしも海岸で最大瞬間風速20m/秒以上を経験したことがありますが、風で飛ばされてくる砂が肌に当たるチクチクと痛みを感じるほどでした。
体を斜めに倒さないと歩くのも困難なくらいの暴風で、その時にはさすがに恐怖を感じましたね。
トラックやバスなど、大型車はもろに横風を受けてしまいますので最大風速20m/秒以上場合、アクアラインの通行が困難になるのもうなずけます。
アクアラインの渋滞や通行止めの確認に便利な情報サイト
アクアラインの交通情報の確認に便利なサイトをまとめてみました。
通行止め、チェーン規制、事故、渋滞、混雑とマップで状況の確認が出来るのと、アクアラインに関するツイートが一緒に見れ、よりタイムリーな情報の確認が出来るので便利です。
わたしも首都高の渋滞情報を把握するのに、一番便利に使用しているサイトです。「首都高速」のタグをクリックするとアクアラインに限らず首都高全般の交通状況が確認できます。アクアラインは空いてても首都高が激混みなんてことも多々ありますので、空いてるルートを探すのにとても便利です。
1時間おきにアクアラインの交通状況ツイートしているサイト。風向と風速の情報があるので、通行規制の予測に役立ちそうです。
上り線、下り線の渋滞ポイントを曜日、時間で分析したサイト。やはり土日の渋滞が顕著ですが、混みやすい時間を回避、予測するのに役立ちます。
アクアラインには、なぜ風よけを設置しないのか?
安易に考えると、風が強いなら風よけをつくればいいじゃないかと思ってしまいます。
ですが、なんの障害物もない海の上で、風速25m/秒の暴風のパワーは、ほんとうに計り知れない破壊力を持っています。
こちらも公式にはコメントはないのですが、風が強いからあえて風よけを設置していないということが考えられるんですよね。
もし風よけを設置した場合、暴風で破壊されてしまう可能性もあり、車と接触してしまったら大惨事になってしまいます。
また、維持管理、メンテナンスのためにかなりの予算が掛かってしまうことも考えられます。
なにより、風よけを設置されてしまうと、せっかくの美しい景観も見れなくなってしまいますから、風よけの設置を切望する人も少ないんじゃないかと思います。
アクアラインが通行止めになってしまった時の交通手段は?
もしアクアラインが通行止めになってしまった場合は?という点も気になりますよね。
アクアラインを通って運行している主なバス会社は
・日東交通株式会社
・小湊鉄道株式会社
・鴨川日東バス株式会社
・京浜急行バス株式会社
・小田急シティバス株式会社
・京成バス株式会社
など。
アクアラインが通行止めになってしまった場合には、運休もしくは陸路で迂回しての運行のどちらかになります。
陸路の迂回運行は各バス会社の判断になり、運休となってしまう場合もありますので注意が必要です。
高速バスの運行状況については、各社情報を発信していますので運休、迂回運行の情報は公式サイト、もしくは問い合わせで確認することをおすすめします。
東京湾アクアラインについて、4/6(金)18:00現在も通行止めとなっております。木更津ー川崎線、木更津ー横浜線、木更津ー羽田空港線、木更津-品川線、君津-羽田空港線につきましては運休、そのほかの路線については迂回運行を行っております。
— 日東交通株式会社【公式】 (@nitto_kotsu_com) 2018年4月6日
小田急はアクアライン高速バス運行状況の提供がありませんでした。
管轄の営業所に連絡して確認するしかないようですが、連絡先の記載は間違い電話等の支障が起こりえますので、記載を控えさせていただきます。
「鴨川日東バス」と「京成バス」は共通の運行状況確認システム「高速バス バスロケーション」を使用しています。
試しに使ってみたんですが、わかりづらい、使いづらい、なんとも微妙なシステムで欲しい運行情報になかなかたどり着けませんでした(汗)
一番簡単な検索方法は、地図上から検索で地図を拡大して「海ほたるの停留所」で検索してみるのが早そうです。
アクアラインが通行止めの場合、日東交通、小湊鉄道の一部路線のみ陸路迂回運行を行い、それ以外のバス会社は完全に運休となってしまうことの方が多いようですので注意したいところです。
アクアラインが通行止めになった場合の選択肢
行楽など休みの時であれば諦める、もしくはで京葉道や湾岸線を通るなど時間をかければ目的地までの移動は問題ありません。
ですが、通勤や通学など時間に制約がある場合、通行止めの影響は計り知れません。
アクアラインが通行止めになってしまった場合にはどのような選択肢があるのでしょう?
2.風が弱まり、通行止めが解除されるのを待つ
通勤、通学ともなると、通行止め解除を待つのは時間が読めないのでかなりリスクのともなう判断になってしまう印象です。
待っている間に、電車で迂回してしまった方が賢明な場合も多そうです。
ただ、アクアライン強風で通行止めになった場合、湾岸を通る京葉線、内房線にも遅延の可能性がありますので、こちらも運行状況の確認はしておいた方がよさそうです。
1.湾岸線や京葉道を迂回する
2.風が弱まり、通行止めが解除されるのを待つ
通行止めの解除を待つのはほとんど賭けになってしまいますが、実際に木更津から品川に車通勤している方に話を聞いたところ、運が良ければ2~3時間も待つと通行止めが解除されることもあるそうです。
ですが、2~3時間あれば陸路でも目的地に到着出来てしまいますから、悩みどころですね。
アクアラインを通れば40分~1時間の場所も、迂回路ですと1時間半、渋滞も考えると2時間以上は要してしまいそうです。
都心に通勤の場合、電車でも通勤時間が1時間から2時間なんて普通ですから、それを考えると万が一に前もって備えておけば通勤圏内?といったところなんでしょうか。
まとめ
わたしは行楽で使うことがほとんどなんですが、アクアラインの交通の利便性から木更津側に生活拠点を移した方、移そうと考えている方には気象条件での通行規制はほんとうに気になるところですね。
とはいっても年に数回程度、多い年もあれば少ない年もあるといった状況のようです。
ちなみにETCを利用した場合の通行料の割引(普通車で片道800円)は社会実験の枠組みとなっていて、当初は平成21年8月1日~平成26年3月31日までの予定だったんですね。
それが平成26年4月1日~当分の間に延期された形となっています。当分の間?となんともアバウトな感じですが、木更津市では割引料金の恒久化に向けて要望を出しているそうです。
あくまでも要望ですから、この「当分の間」が突然終わってしまう、もしくは料金改定という可能性もないとは言えません。料金が下がる改定なら大歓迎ですが、それはちょっと難しそうです。
アクセスも良く、便利な高速道路なのでぜひ恒久的な割引料金設定を目指して頂きたいものです。