自動車を所有している人なら毎年憂鬱になるこの時期が近づいてきました。
そう、5月上旬に送られてくる自動車税の納付書のことです。
普通車ならおおよそ4万円~5万円、軽自動車なら7000円~1万円程度の出費になる人が多いのではないでしょうか。
何かとお金のかかるゴールデンウィークと重なることもあって、この時期に税金で数万円の出費は家計に響きますよね。
ですが、税金なので車を所有している以上支払わない訳にはいきません。
もし、自動車税を支払わずに滞納してしまったら?
延滞金が加算されるの?督促状が来るの?車検は?
そんな疑問について調べてみました。
自動車税はいつ送られてくる?支払い期限は?
自動車税は4月1日現在、車を所有している人を対象とした税金です。
その納付書は、5月上旬に車検証に記載されている住所に郵送で送られてきます。
ありがちなのが、引っ越しをして車検証に記載のある住所から変わってしまって納付書が届かないということ。
郵便局に転送届を出していれば問題なく届きますが、本来は住所変更後、15日以内に車検証の住所変更手続きをすることが法令で義務付けられていますので、納付書が届かない人は確認してみるとよいかもしれません。
自動車税の支払期限は【5月31日まで】となっています。
5月上旬に送られてきて、5月末日までの支払期限ですからちょっと慌ただしいですね。
車を持っていれば毎年のことなので、事前に準備をしている人がほとんどのようです。
自動車税と重量税の違い
よく自動車税と重量税を混同してしまいがちですが、重量税は車の重量に応じて掛かる税金のことです。
重量税の支払いは車検を通す時際に支払いますので、別途納付書が送られてくるということはありません。
車検を通す際に支払われる税金なので、逆に言うと支払い忘れがないという点では重量税の方が気にしなくて済みますね。
自動車税はいくら?
自動車税の税額は所有している車の総排気量によって異なります。
・1リットル以下 ¥29,500
・1リットル超1.5リットル以下 ¥34,500
・1.5リットル超2リットル以下 ¥39,500
・2リットル超2.5リットル以下 ¥45,000
・2.5リットル超3リットル以下 ¥51,000
・3リットル超3.5リットル以下 ¥58,000
・3.5リットル超4リットル以下 ¥66,500
・4リットル超4.5リットル以下 ¥76,500
・4.5リットル超6リットル以下 ¥88,000
・6リットル超 ¥111,000
コンパクトカーの場合、1.5リットル超2リットル以下の¥39,500。
普通車で2リットル超2.5リットル以下の¥45,000。
ワンボックスで2.5リットル超3リットル以下の¥51,000。
の納税額になる人が多いんじゃなでしょうか。
・総排気量に関わらず一律 ・平成27年4月以前の登録車 ¥7,200
・平成27年4月以降の登録車 ¥10,800
軽自動車ブームを背景に平成27年4月以降の登録車から増税となって、一律ですが二つの税額設定があります。
年数が経過した車は自動車税が割増になる?
あれ?去年より自動車税が高くなってる!?
なんて人は以下の条件が該当しているかもしれません。
・ディーゼル車:11年超 → 15%重課
・1リットル以下 ¥33,900
・1リットル超1.5リットル以下 ¥39,600
・1.5リットル超2リットル以下 ¥45,400
・2リットル超2.5リットル以下 ¥51,700
・2.5リットル超3リットル以下 ¥58,600
・3リットル超3.5リットル以下 ¥66,700
・3.5リットル超4リットル以下 ¥76,400
・4リットル超4.5リットル以下 ¥87,900
・4.5リットル超6リットル以下 ¥101,200
・6リットル超 ¥127,600
【自家用乗用軽自動車】
・総排気量に関わらず一律 ・平成27年4月以前の登録車 ¥8,600
と11年、もしくは13年を経過した車については15%~20%割増の納税額となります。
軽自動車であればもともとの自動車税が低いのでそれほど気になりませんが、乗用車の15%割増はなかなか負担を感じる金額ですね。
いまの車の性能を考えれば13年以上はゆうに持ちそうですが、割増の理由が「環境負荷の大きい車」ということで、より新しいエコな車への買い替えを促進したいという狙いがある様です。
自動車税の支払いを忘れてしまった、滞納してしまうと?
【自動車税を滞納すると】
・延滞金が徴収される。
・車検に必要な納税証明書が発行されない。
・催促状、督促状が送られてくる。
・悪質な滞納の場合、車が差し押さえられる。
※1 ゆうちょ銀行を除く金融機関での支払いは可能です。
自動車税を支払わないと一番問題なのは車検を通す際に必要な納税証明書が発行されないことです。ですが、車検は2年、もしくは3年に1回なので中には支払いを疎かにしてしまう人もいる様です。
この延滞金の年率は金利によって変動しています。
・納期限の翌日から1か月を経過する日まで → 2.7%
・納期限の翌日から1か月を経過した日以降 → 9.0%
となっています。
例えばの話ですが、
・4万円の未納の場合、年率9.0%で1年間未納の延滞金は3600円。(1ヶ月で300円)
・5万円の未納の場合、年率9.0%で1年間未納の延滞金は4500円。(1ヶ月で375円)
といった具合になります。
仮に1年間未納だったとしても思ったより大きな金額にはならない印象ですね。
それよりも怖いのは、催促状や督促状を無視し続けて悪質と判断された場合には車が差し押さえられてしまうことじゃないでしょうか。
督促状や催促状は3回程度送られて来ますが、支払いの義務があるのに支払いの意思を示さない相手に対して最終手段を取る下準備とも言えます。
誰でも出来ればそのようなことが無いように納税したいのは山々だと思いますが、送られてくる回数が増すごとに重みも増すと思ったほうがよいでしょう。
支払いたけどお金がない!延滞金が掛からない支払いリミットは?
わたしも恥ずかしながら過去に自動車税を数ヶ月滞納したことがあります。
所要でまとまったお金が必要だった時ですね。
その時は結局、車検があったので車検に出す数週間前になんとか支払えた感じでした。
払いたいけど支払えない。。。という状況は往々にしてあるんじゃないでしょうか。
もし、車検を控えているなら延滞金が発生してしまうと手続きが面倒になりますので延滞金の掛からないギリギリの日数を把握しておくと少し心が落ち着きます。
・納期限の翌日から1か月を経過する日まで → 2.7%
・納期限の翌日から1か月を経過した日以降 → 9.0%
それにプラスして
・1000円未満は切捨てとなる ←ここ重要
と定められています。
つまりは延滞金の合計額が年率計算で1000円未満、1000円を超えなければ切捨てと定められている関係で延滞しても延滞金が切捨てになるという理屈になります。
税額に年率が掛かりますので、税額が多きいほど延滞金が1000円に到達する期間が短くなる訳です。ざっと計算してみたところ延滞金1000円未満ギリギリの支払期限は以下のとおりです。
・1リットル以下 ¥29,500の場合 →10月中に支払い
・1リットル超1.5リットル以下 ¥34,500の場合 → 9月中に支払い
・1.5リットル超2リットル以下 ¥39,500の場合 → 9月中に支払い
・2リットル超2.5リットル以下 ¥45,000の場合 → 8月中に支払い
・2.5リットル超3リットル以下 ¥51,000の場合 → 8月中に支払い
・3リットル超3.5リットル以下 ¥58,000の場合 → 7月中に支払い
・3.5リットル超4リットル以下 ¥66,500の場合 → 7月中に支払い
・4リットル超4.5リットル以下 ¥76,500の場合 → 7月中に支払い
・4.5リットル超6リットル以下 ¥88,000の場合 → 7月中に支払い
・6リットル超 ¥111,000の場合 → 7月中に支払い
【自家用乗用軽自動車】
・平成27年4月以前の登録車 ¥7,200の場合 → 18ヶ月以内に支払い
・平成27年4月以降の登録車 ¥10,800の場合 → 12ヶ月以内に支払い
※
ざっとの計算になりますので、記載の期日を保証するものではありません。
平成29年度の年率にて計算、金利変動によって計算値が変わります。
滞納を推奨するものではありません。
繰り返しになりますが、滞納を推奨している訳ではありません。
車は絶対に必要、でも経済状況的にどうしても支払えないという人が多いのも実情なんじゃないでしょうか。そんな人が目安程度に参考にしていただければ幸いです。
自動車税は分割払いできるのか?
税金の分割払いについては各自治体、担当者によって相談出来る出来ないがケースバイケースの様です。
わたしも過去に役所に違う税金の相談に行ったことがありますが、払ってもらわないと困るの一点張りで凄まじい塩対応でした。
期限までに支払わなかったわたしも悪いのですが。。。役所仕事と言われる所以をひしひしと感じましたね。
そんな経験もあって、個人的には基本的には規則に従って一括で払ってもらわないと困るというパターンがほとんどで、稀に担当者が親身になって相談に乗ってくれるパータンもある程度なんじゃないかと思います。
自動車税に関しては手数料が掛かりますが、クレジットカードでの支払いが可能です。
クレジットカード支払いの良いところは支払いを翌月に回せる点です。使い過ぎはよくありませんが、経済状況など場合によってはとても助かります。
わたしもよく利用していますが、楽天カードの様にマイページからカード会社との手続きで分割払いを指定出来る場合がありますので、万が一の場合はそちらを検討してみるのも手だと思います。
まとめ
春は桜も綺麗だし、日差しも暖かくになって一年の中でも一番好きな季節なんですが、自動車税だけは毎年ほんとうに苦痛以外のなにものでもありません。
とは言っても車は絶対に必要な環境なので手放すことは考えられませんので、こつこつ納めていくしかありませんね。
あらためて自動車税について記事してみたら、やっぱり軽自動車の税金の安さには目を見張るものがあります。
地方都市では車は交通手段の要。一家に2台、3台所有しているなんて珍しいことではありません。それを考えると、自動車税も含めた税金、維持費の安い軽自動車が人気なのも頷けます。