リオ五輪でジカ熱が世界的流行の兆し!?日本は大丈夫なのか?妊婦は注意!症状や潜伏期間について

オリンピック開催直前になって、リオ市が「非常事態宣言」。

問題となっている治安や交通といった公共事業において「財政難で責任を果たせない」と州知事が宣言したそうです。

うそでしょ!?オリンピックまであと1ヶ月だよ?
と、はてなマークだらけですが、リオの財政難は今に始まった事ではありません。

巨額の財政難で公務員への給与支払いが滞り、病院や公共施設の閉鎖が相次いでいる状況というのが現実の様です。

州知事は非常事態宣言を出して緊急措置の必要性を訴えたものの、リオ五輪の開催には影響するもではないとしているそうです。

????治安も維持出来ずに影響ないとは理解に苦しみますが、本当に危機的状況+国から税金を引き出したいという思惑、側面もあるようですね。

そしてもう一つ問題となっているのが、リオ五輪後のジカ熱の世界的な流行拡大です。

ジカ熱は日本でもここ数年話題となっているテング熱と同じ感染症。
リオ五輪を観戦に訪れた旅行者を通して、世界的への拡散が懸念されています。

ジカ熱ってなに!?

ジカ熱は現在、中南米で流行拡大の兆候があるウィルス性の病気、感染症です。2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で最初の感染が確認されて以来、2015年には中南米で流行。

WHO(世界保健機関)により、非常事態が宣言されるに至りました。

ジカ熱は主に蚊を媒介して人に感染し、中南米ではネッタイシマカを媒介しての感染が確認されています。

また、蚊以外にも母子感染、性行為、輸血などの血液感染も確認されているとのこと。

ですので、様々な感染ルートが考えられリオ五輪に訪れた五輪関係者、旅行者の感染やその帰国後の感染拡大が懸念されています。

WHOではオリンピックで150万人が感染する恐れがあると声明をだしており、対ウィルスのワクチンが開発されていないことから世界各国では、感染地域への妊婦の渡航に注意を喚起しているとのことです。 

ジカ熱の症状や潜伏期間は?

ジカ熱の症状は軽度の発熱や頭痛といった、風邪に近い症状だそうです。
発症までの潜伏期間は数日から一週間程度。

症状が軽いので死亡例は無いそうですが、妊婦が感染すると小頭症の子供が生まれる可能性が強く疑われているそうです。

「強く疑われている」という表現に留まるということは、症状の因果関係についてまだ解明されていないということになります。
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2016年4月にジカ熱と小頭症の因果関係について、妊婦がジカ熱に感染することで小頭症の乳児が生まれる可能性が高いとアメリカの研究機関が結論を出したそうです。

症状が重くないので感染したかどうか自覚出来ないというのが、逆に恐ろしい病気ですね。ただの風邪だと思っていたら、ジカ熱だったというケースが多発しそうです。

小頭症は生まれてくる赤ちゃんの頭囲が極端に小さくなってしまう病気で、脳の発達に障害をきたしてしまう恐ろしい病気。

妊婦にも関わらず、治安に問題あるリオ五輪に赴く命知らずな人も居ないと思いますが、妊娠初期段階で妊婦と自覚していないままの渡航は十分考えられますので特に女性は注意したいところです。

日本での流行も考えられる?

ジカ熱の感染源は主に蚊ですが、日本ではテング熱を媒介するヒトスジシマカが同じくジカ熱の感染源となり得るそうです。

人によって持ち込まれたウィルスがヒトスジシマカを媒介して他人に感染するというケースが危惧されます。

風邪に似た軽度の症状ですから、症状によっての感染の判断は難しいというのが現状。
血液、唾液、尿による診断が必要になるということです。

小頭症との因果関係が解明されていますから、特に妊娠初期や妊婦の方は定期検診で感染の有無の診断が必須となる事態に発展しなければよいのですが。

リオ五輪で渡航する人が少なからずいるわけですから、政府としても何らかの対応があって欲しいものですね。

ジカ熱の対処方法は?

感染ルートは複数あるもの、やはり蚊を媒介しての感染が一番多いそうです。
現状、ワクチンが開発されていませんので対処する薬が無い状況。

なので、蚊に刺されないようにするしかありません。
肌の露出を少なくするとか、虫よけスプレーを持参するとか。

とはいっても、蚊に刺されないようにするなんて至難の業だと思いますが。。。

2020年には東京五輪があるし、治安問題など前評判のおかけで渡航しての観戦をする人は少ないと思いますが、選手は嫌でも現地に行かなければなりません。

十分な対策と注意をして、みなさん無事に帰ってきて欲しいものですね!

リオ五輪、本当にこのまま開催しちゃって大丈夫なの!?という不安な気持ちと、選手の活躍を見たい!という思いが交錯して複雑な気持ちです。

ジカ熱問題ではサッカー女子アメリカ代表のゴールキーパー、ホープ・ソロ選手が出場を辞退を匂わす発言で話題となりました。

いまだかつて色々な意味で、こんな不安なオリンピックって記憶にありませんね。

ラテンのノリがいまいち信用出来ませんが、国の威信をかけて成功させてもらいたいものです。