梅雨明け後の7月~8月は、ゴキブリの活動が最も活発になる時期です。
活動が活発になる=繁殖活動も盛んになるということ。
気温が安定していて、食料の豊富な住宅内はゴキブリにとって季節に関係なく繁殖活動が可能な環境にあります。
ですが、やはり気温の高い7月、8月を活発に活動した後、9月~10月にかけてはより多くの卵が孵化する季節でもあります。
天井や壁に黒い点。。。
もし、ゴキブリの赤ちゃんを発見してしまったら!?
そんな場合は、家の中で卵が孵化している可能性が大です。
しかも一匹や二匹ではありません。
大量のゴキブリの赤ちゃんが孵化している恐れも。
発見してしまったら、放置しないで早めの対策が必要です。
※ゴキブリの画像は無いので安心してご覧下さい!
黒い体に白いストライプはクロゴキブリの赤ちゃん
住宅内で見かけることの多いゴキブリの赤ちゃんは、クロゴキブリの方が多いんじゃないでしょうか。
体長2~3mm程で、体に白いストライプ模様があるのが特徴です。
この白いストライプは、成長とともに消え去っしまいます。
幼虫なので動きは遅く、成虫の様に近くに気配を感じても逃げようとしません。
ですので、簡単に駆除出来ますが、それで一安心という訳にはいきません。
ゴキブリの卵って?
ゴキブリの卵は卵鞘(らんしょう)と呼ばれ、5mm~10mm程度の豆状の形状をしています。この卵鞘(らんしょう)一つの中に、30個~50個程度の卵が入っています。
多少の前後はあるものの一つの卵鞘(らんしょう)から一斉に孵化しますので、一度に30匹~50匹のゴキブリが孵化していることになります。
そのため、ゴキブリは1匹いたら他に数十匹はいると言われ、ましてやゴキブリの赤ちゃんを1匹見つけてしまった場合には、一週間以内に5匹、10匹と次々に現れる可能性が高いということになります。
ゴキブリの卵は孵化するまで、約2ヶ月程度掛かりますので梅雨時期から活動が活発になる事を考えれば、8月~10月ぐらいにかけて丁度卵が孵化する時期を迎えます。
この時期にゴキブリの赤ちゃんが大量発生するのは、そういったゴキブリのライフサイクルが関係しているという訳ですね。
生命力の高いゴキブリは、環境さえ整えば季節に関係なく産卵できます。
ですが、ゴキブリはもともと熱帯性の昆虫ですから、気温と湿度が高い環境を好みます。
いくら生命力が高いといっても、気温が20度を下回り乾燥した日本の冬では活動が鈍り、姿を見ることが少なくなるといった具合です。
卵を産み付けやすい場所って?
ゴキブリは最初、卵鞘(らんしょう)を自身の体に身につけて、卵を孵化させるのにふさわしい場所を探し周ります。
そして、気に入った場所を見つけると卵鞘を貼り付け、卵の孵化を待ちます。
住宅内であれば、暗くて湿度が保たれていて、人間からの影響を受けにくい場所が自然と卵鞘(らんしょう)を産み付けやすい場所となるでしょう。
例えば、キッチン周り(シンク下)、冷蔵庫の裏、放置された段ボールの隙間などです。
孵化したゴキブリの幼虫は、最初は成虫のフンをエサにして成長し、徐々に行動範囲を広げていきます。
ゴキブリの行動範囲を考えると、成虫にとってもエサと水分が豊富なキッチン周りが必然と産卵にとって都合の良い場所になりやすいということです。
ですので、もしゴキブリの赤ちゃんを見つけてしまった場合には、まずキッチン周りを点検してみるというのが良いかもしれません。
赤ちゃんを見つけてしまった時の対処法
ゴキブリの卵を卵鞘の状態で発見、駆除できるに越したことはありません。ですが、人間の影響を受けにく場所を探して産み付けられる卵は、なかなか簡単には発見できません。
おおよそ、卵が孵化して幼虫となった状態での発見の方がおおいんじゃないでしょうか。
もし、ゴキブリの赤ちゃんを見つけてしまった場合には、まずその個体を駆除して卵を産み付けた成虫がいるはずですので、成虫対策からはじめることをお勧めします。
なんか、映画エイリアンを連想させますね。
前述の通り、幼虫の初期段階では成虫のフンをエサとして成長しますので、成虫への毒エサ対策で幼虫の対策も兼ねることが出来ます。
幼虫の成長段階にもよりますが、もし白いストライプの赤ちゃん段階のゴキブリを一匹でも見つけてしまったら、試して見る価値はあるんじゃないでしょうか。
ゴキブリの赤ちゃんを全滅させるには?
成虫への対策もさることながら、部屋の中に数十匹のゴキブリの赤ちゃんが存在しているのでは?と思うと気が気ではありません。
その様な場合には、毒エサと同時にバルサンなど、くん煙剤も合わせて使用すると効果的です。
くん煙剤を使用した後は、ゴキブリの死骸がどこかに落ちているかもしれませんので、その個体も探しだして駆除する方が安心でしょう。
まとまって死んでいた場合には、度肝を抜かれるかもしれませんが、数十匹の幼虫が成虫になってしまう可能性を考えれば比較になりません。
くん煙剤を使用する場合には、今の時期ですと1~2ヶ月後にもう一度くん煙するとより効果的です。
くん煙剤は、卵鞘(らんしょう)には効果がないと明記されていますので、気になる場合には数回に分けて使用することによって効果のある可能性が高くなります。
ゴキブリ対策の商品は数多く販売されていますので、複合的に使用してあげることで、幼虫、成虫ともに全滅させることが可能です。
その際は、くれぐれも死骸を放置しないようにしましょう!
まとめ
もう一つゴキブリ対策で言えば、ゴキブリは水分さえあれば数週間、数ヶ月生きられると言われています。ですので、湿気の多い場所を好むという習性があります。
例えばシンク下など湿気がこもりやすくゴキブリが好む場所は、定期的に掃除や空気の入れ替えだけでも良い対策になります。
わたしもゴキブリの赤ちゃんの大量発生に悩まされた経験がありますが、一匹目を発見した後に、一週間のうちに数匹、立て続けに発見してしまった時にはさすがに気が動転してしまいました。
今回記事にしたような対処を行い、最終的にはやはり成虫を2匹、死骸として駆除した以降は見ることがなくなってホッとしています。
部屋はそれ程不衛生にしていたつもりはないのですが、やつらはどこからともなく侵入してくるんですよね。
あんな経験はもう二度とごめんです。