旭化成建材 マンション名の一般公表はない!?風評被害に懸念も

先日、旭化成・旭化成建材から過去10年間の杭打ち工事物件の概要発表がありました。

ですが発表の内容は都道府県別の件数、おおよその建物分類と分布に留まり、具体的なマンション名などは公表されませんでした。

この発表内容に対し、各メディア、自治体からは批判が殺到。

これを受けて国土交通省は全3040棟の実名公表するよう、旭化成・旭化成建材に指示を出しました。いよいよその実態が明かされることになるのでしょうか?

これまでの公表内容

旭化成建材が過去10年間に杭打ち工事をしたのは
・マンション等集合住宅 696件
・工場、倉庫      560件
・学校         342件
・公共施設       275件
・医療、福祉施設    257件
・事務所        217件
・その他        693件
の全国45都道府県で全3040棟(沖縄県、和歌山県は該当なし)

この内パークシティLaLa横浜の現場代理人が関わった杭打ち工事は
・茨木県  1件
・千葉県  1件
・東京都  2件
・神奈川県 1件
・静岡県  1件
・愛知県 23件
・三重県  5件
・岐阜県  6件 
・石川県  1件
の全41件となっています。

更にこの41件の内訳は
・マンション等集合住宅 13件
・工場、倉庫       9件
・学校          3件
・公共施設        2件
・医療、福祉施設     4件
・事務所         4件
・その他         3件
と、どの都道府県に何が、何件該当するのかは発表されていません。

一番気になるのはマンション名

学校や病院といった公共施設も気がかりですが、われわれが一番気になるのはやっぱりマンション名ではないでしょうか。

もし自分のマンションが該当していたら?
と思うとゾッとしてしまいます。

集合住宅で杭打ちが必要な建物はマンションがほとんどです。
ということは、全国で696棟のほとんどが該当するということになります。

該当する世帯数を100戸数~200戸数で見積もっても、軽く7万世帯から14万世帯が対象になる訳ですね。

パークシティLaLa横浜の杭打ちに関わった現場代理人の該当物件でなくとも不安です。

パークシティLaLa横浜では、既に室内にも壁面のひび割れ等の影響が出ていることが確認されているそう。

今回の問題はマンションが傾いて発覚しましたが、どうもそれだけではないような気がしてなりません。

建設業界では2次、3次、4次請けはあたりまえ。

改ざんされようが何しようが、提出されたデータ有りきの、ずさんな管理体制はどの建設会も同じ様な気がします。

実名公表はいつ?公表方法は?

該当物件名の実名公表の期限は定められていませんが、旭化成建材では元請けの建設会社への連絡は始めており10月26日までに終える予定としています。

概要発表前に各メディアでは具体的な名称、物件名まで発表されると騒ぎたてていました。

わたしは関連の記事でも予想していた通り、オープンな物件名の公表は絶対にないと思っていました。

そして今回も、オープンな公表は絶対にないでしょう。

無駄に不安を煽るだけです。
もしかしたら関係していた元請けゼネコンの株価大暴落という事態にも?

ゼネコン関係の株にはしばらく手を出さず、成り行きを見守った方が良いかもしれません。

では、もし自分のマンションが該当していたら?
住民にはどの様に通知がくるのでしょうか。

通常の流れから言えば、旭化成建材は元請け業者に報告の流れとなると思います。
例えばパークシティLaLa横浜の場合で言えば、旭化成建材は2次下請けでした。

なので
旭化成建材

1次下請け業者

三井住友建設

マンション販売会社

マンション管理組合

住人
といった流れで住人には通知が来るものと思います。

もし、自分のマンションが該当していた場合は管理組合からその通知が、突然来ることに。。。考えただけでも。。お、おそろしい。。。

あと建設業者間では、マンション建設着工時にはマンション名ではなく仮称の建設名称となっていることがほとんどです。

仮称の建設名称でやり取りがされますので、履歴を調べるにしても旭化成建材でも
「○○マンション」と正式なマンション名は把握出来ていないと思われます。

通知は来たけど更なる問題が?

「えっ!?うそでしょ」うちのマンションが該当してる?
となってしまった場合。。。更に問題が待ち構えています。

通知は来たけど調査がいっこうに始まらない。
「不安でしょうがない!はやく調査しろよ!!」
「物件がいっぱいありすぎて、順番にやっていますのでもうしばらくお待ち下さい」
全国3040件もありますから、待てど暮らせど調査が始まらない可能性があります。

杭打ちの調査が出来る業者もそれほど多くないと言われています。

パークシティLaLa横浜の杭打ちに関わった現場代理人が、関係する集合住宅物件13件には早々に調査が入る予定。

ですがそれ以外は、県や市といった自治体からの要請を優先し、学校や病院などの公共施設への対応をしていくのではと思っています。

どんな調査をしているのか不明ですが、綿密な調査をしていたら全部の調査が終わるまで数年掛かってもおかしくないのではないでしょうか。

そうしてる内に、週刊誌やゴシップの取材でマンションの実名、外部、内部のちょっとした欠陥が大々的に報道。

「まじで!?うちのマンションやばいじゃん。。。」
という流れで、風評被害とともに社会問題に発展していくのではと予想しています。

国土交通省の仕事の範疇としては民間の問題には二の次、公共施設を優先に対応、指示していくと思われます。

これだけ大きな問題となってしまうと一消費者、マンション管理組合程度の組織では何をどうすることも出来ません。

国土交通省は国の機関としてしっかり監視、管理、指示を徹底していただきたいものです。

まとめ

旭化成建材の会見では、パークシティLaLa横浜の現場代理人の人物像を
「とてもルーズだな」
「事務処理は苦手だろうな」
と話していました。

が!!

「そんなもん知らんがな!!」
「そんな現場代理人を、なんで15年も契約してるの?」
と言いたくなってしまいます。

旭化成建材は国土交通省の天下り先という噂もあるので、裏では何を話し合ってることやら。。。

とにかく被害にあった住人の方、もしかしたらこれから被害にあってしまう住人の方が馬鹿を見ないように徹底的に監視をお願いします!