ムサシトミヨは絶滅危惧種!?トミヨは他にもいた!名前の由来は?

昨日、「ムサシトミヨ」が大量死しているのが発見されたそうです。
絶滅危惧種に指定される「ムサシトミヨ」。

お婆さんの名前の様ですが、人間ではありません。

ムサシトミヨは熊谷市の清流だけに生息している希少な淡水魚。
埼玉県の県の魚に指定されています。

ムサシトミヨ保護センターによると死んでしまったのは7000匹中、10個の水槽での飼育されていた430匹。

簡易水質検査の結果、異常はなかったということですが詳細な原因はまだ調査中ということです。

面白い名前のお魚なので名前の由来とか、調べてみました。

ムサシトミヨとは!?

ムサシトミヨは、トゲウオ科トミヨ属に属するお魚さんです。

体長は3cm~6cm程度、トゲウオ科と言われるとおり背びれに8本~9本の棘が並んでいるのが特徴。

昔は、東京都の西部・埼玉県・茨城県・千葉県に生息が確認されていました。

水の綺麗な清流を生息域としていましたが、生息域の環境変化により急激に生息数が減少。

現在、生息が確認されているのは埼玉県熊谷市の元荒川源流域のみとなっています。

埼玉県の県の魚、埼玉県指定天然記念物に指定され、今回大量死が確認された熊谷市のムサシトミヨ保護センターで保護下に置かれていました。

産卵期は4月~6月頃で、オスが水草を集めて巣をつくり受精後はオスがが卵の世話をするそうです。

名前の由来は!?

ムサシトミヨ。なんとも不思議なネーミングです。
ムサシは地域名の武蔵から来ているそうです。

そしてトミヨは田んぼや、池、澄んだ小川に生息していたことから漢字で
「タミヨ(田水魚)」・「トミヨ(止水魚)」という愛称が当て字に発展。

漢字で書くと武蔵 田水魚さん、武蔵 止水魚さんとなる!?
ネーミングには諸説あるようです!

トミヨは他にもいた!?

トミヨは他にもいます!

・イバラトミヨ
・エゾトミヨ
・ミナミトミヨ でございます。

トゲウオ科トミヨ属というお魚さんがそれぞれ、分布する地域名からのネーミングされています。

日本以外でもカムチャッカ半島、アムール川流域、朝鮮半島の淡水、汽水、海水まで生息が確認されています。

日本ではムサシトヨミも含めいずれも絶滅が危惧され、絶滅危惧種に指定されており希少なお魚さんとなっています。

ムサシトヨミが見られる!?

熊谷市ムサシトミヨ保護センターでは普段公開はされていません。
夏休みや県民の日などセンターが指定する開放日に行くしかなさそうです。

ですがウィキペディアによりますと国内の水族館でもムサシトミヨは見れるそうです!
・しながわ水族館(東京都)
・井の頭自然文化公園(東京都)
・さいたま水族館(埼玉県)
・丹後魚っ知館(京都府)
・琵琶湖博物館(滋賀県)
(ウィキペディアかの情報なので、詳細は各館にお問い合わせくださいね)

県の魚って?

各県は「県の魚」を制定しています。
・北海道 →なし

【東北地方】
・青森県 →ヒラメ
・秋田県 →ハタハタ
・岩手県 →南部サケ
・宮城県 →みやぎの魚10選
・山形県 →サクラマス
・福島県 →旬の魚

【関東地方】
・茨城県 →ヒラメ
・栃木県 →なし
・群馬県 →アユ
・埼玉県 →ムサシトミヨ
・千葉県 →鯛
・東京都 →なし
・神奈川県 →なし  

【東海地方】
・岐阜県 →アユ
・静岡県 →旬の魚
・愛知県 →車海老
・三重県 →伊勢海老

【甲信地方】
・新潟県 →なし
・山梨県 →なし
・長野県 →なし

【北陸地方】
・富山県 →ブリ・ホタルイカ・白えび
・石川県 →石川の四季の魚
・福井県 →越前蟹

【近畿地方】
・滋賀県 →なし
・京都府 →丹後 旬の魚
・大阪府 →なし
・兵庫県 →なし
・奈良県 →なし

【四国地方】
・徳島県 →阿波の踊る魚
・香川県 →ハマチ
・愛媛県 →真鯛
・高知県 →カツオ

【中国地方】
・和歌山県 →マグロ
・鳥取県 →ヒラメ
・島根県 →トビウオ
・岡山県 →なし
・広島県 →カキ
・山口県 →フグ

【九州地方】
・福岡県 →なし
・佐賀県 →なし
・長崎県 →長崎県の魚
・熊本県 →車海老
・大分県 →なし
・宮崎県 →宮崎の魚
・鹿児島県 →鹿児島 旬の魚

・沖縄県 →タカサゴ

こうして各県の魚を見てみると面白いですね!
その中でもとりわけ埼玉県のムサシトヨミが目立ちます。

まとめ

絶滅危惧種のムサシトミヨの大量死ということで残念ですね。

ですがこんな面白いネーミングのお魚さんがいるんだな!
と認識するきっかけにもなりました。

綺麗な水でしか生息できない様なので、管理にも相当なご苦労があるのではないでしょうか。機会があればどんなお魚さんなのか実際に見れたらいいな!と思います。