トランプ氏がアメリカの大統領になるなんて、まさかとは思っていましたが現実のものとなってしまいました。
全米でも数%に入ると言われる頭脳を持つヒラリーさん。表裏のギャップが激しそうなのが容易に想像できるので好感が持てるタイプではありませんが、元ファーストレディ、政権運営の実績面からみても間違いないだろうと思っていました。
その多くの人の予想が覆されて、現実にトランプ政権の誕生となってしまったんですから驚きを隠せません。アメリカ国民も日本であった時の様に病んでいるのかもしれません。
そして、トランプ政権が誕生するにあたり裏方として大きな役割を果たしていたのが、愛娘イヴァンカの夫でトランプ氏と同じく不動産で名を馳せたクシュナー・カンパニーの御曹司、ジャレッド・クシュナー氏です。
トランプ氏はビジネス界でのし上がり、不動産王と言われるまでになったことでもわかる通り自信家でワンマン。また70歳と高齢なので他人の意見には耳を貸さないと言います。
そのトランプ氏が大統領選中に自室に呼ぶほど信頼し、数少ないアドバイザーとして一目置いていたのが娘婿のジャレッド氏です。
ジャレッド氏は若干35歳にしてクシュナーカンパニーCEOの立場に有ります。そして美男子、御曹司、高学歴。私生活ではイヴァンカさんとの間に子宝に恵まれ、良き父親とまったく非の打ち所がない究極のセレブと言っても過言ではありません。
ジャレッド・クシュナー氏の経歴
読者様からのご指摘を頂戴いたしました。
Jared Kurshnerはジェアード・カーシュナーと発音するのが正式ということです。
カワムラ様 ご指摘ありがとうございました。検索ワード等の関係もあって当サイトでは通り名、ジャレッド・クシュナーのまま記載とさせて頂きます。
クシュナーカンパニー創始者、チャーリー・クシュナーの息子として産まれる。
2003年
ハーバード大学を卒業。
卒業後、ニューヨーク大学で法学博士号とMBA取得
2006年
25歳の時にニューヨークのローカル新聞社、ザ・ニューヨーク・オブザーバー社を10億円で買い取る。
2007年
ニューヨーク・マンハッタンの41階建て超高層オフィスビルを2000億円で買収。全米話題に
2009年
トランプ氏の愛娘、イヴァンカさんと結婚。
クシュナー・カンパニーはジャレッド氏の父、チャーリー・クシュナー氏が一代で築いた不動産開発会社です。日本で例えると、森ビルと同じような街をまるごと開発していく様な会社といったところでしょうか。
ジャレッド氏の情報は少ないのでかなり端折った経歴となっていますが、注目されるのは大学卒業と同時に新聞社を10億円もの大金で買い取ってしまったところです。
ニューヨークのローカル新聞社を10億で買い取る
ニューヨークのローカル新聞社、ザ・ニューヨーク・オブザーバー社が赤字のため売りに出ていたのに注目したジャレッド氏は、買い取り交渉のため同社のオーナーと面会を希望しますがなかなか取り合ってもらえず、実際に面会するまでに半年の期間を要します。
ニューヨーク・オブザーバー社のオーナーは当初、若干25歳の若者であったジャレッド氏への同社売却に難色を示していましたが、ジャレッド氏の熱意と赤字続きだった同社を存続させたいという思いから最終的に売却を決断。
ジャレッド氏はその場で小切手に10億もの金額を書き込み、オーナーに手渡したというのですから驚きです。
父、チャーリーは大学在学中から将来を見据えた不動産売買ビジネスの英才教育に力を入れていて、小切手片手に実際に不動産売買を経験させていたということです。
大金持ちの御曹司だから成し得たこととも言えなくはありませんが、現在ザ・ニューヨーク・オブザーバー社はウェブ版に移行して赤字から脱却、黒字転換しているという点ではビジネスの才は父親譲り、もしくはそれ以上のものを持っているようです。
Ivanka’s husband, Jared, shared with @Variety why she is such an inspiration to many: https://t.co/zstQnn8ZlD
— Ivanka Trump (@IvankaTrump) 2016年9月29日
マンハッタンの41階建て超高層ビルを買収、全米で話題に
ジャレッド氏はザ・ニューヨーク・オブザーバー社のオーナーとなる前は法律事務所の見習いとして働いていたそうです。
それが突然、新聞社のオーナーになってしまうんですから映画にでもなりそうなストーリーです。そういえば、昔似たようなストーリーの映画がありましたね。「摩天楼はバラ色に」でしたでしょうか。
ジャレッド氏は生まれながらのセレブですからちょっと内容は異なりますが。
そして晴れて新聞社のオーナーなったジャレッド氏は、驚くことに今度はマンハッタンの41階建ての超高層オフィスビルをなんと約2000億円もの金額で購入。
さすがに父親のチャーリーと相談しての買収だったようですが、いくら御曹司で高学歴だからといっても20代で2000億円もの取引を決断するなんて常人ではありません。
この約2000億という売買価格は、全米不動産取引史上最高額として話題となりました。
ユダヤの血筋と繋がり
父親以上とも思えるビジネス手腕を発揮するジャレッド氏はユダヤの血筋。
奥様のイヴァンカさんが結婚後にイスラム教に改宗したのは有名な話です。
トランプ氏は大統領選の演説で、イスラム教徒への攻撃的な発言を繰り返し物議を呼んでいました。
アメリカではユダヤ人の政治家、有力者、実業家が数多く存在し、イスラム教徒への攻撃的な発言は大統領選に少なからず影響します。特にメディア、IT関係の大企業は信じがたい確率でユダヤ人がオーナー、経営者となっています。
そのユダヤ人有力者達とのコネクション的の役割を果たしていたのが、ジャレッド氏だったと言われています。
ちなみに、ユダヤ人の人口比率はニューヨーク市が最も高く、多くの有力者、実業家がニューヨークを拠点に活動しています。
クシュナーカンパニーもニューヨークを拠点としていますので、同社の現CEOでもあるジャレッド氏が強力なユダヤコネクションを持っていたとしても何ら不思議はありません。
・google創業者 ラリー・ペイジ
・google創業者 セルゲイ・ブリン
・apple スティーブ・ジョブス
・Microsoft ビルゲイツ
・Dell マイケル・デル
・fecebook マークザッカーバーグ
・オラクル社 ラリー・エリソン
・インテル創業者 アンドリュー・グローブ
・映画監督 スティーブン・スピルバーグ
・スターバックスコーヒー ハワード・シュルツ
・ミュージシャン ボブ・ディラン
など過去、現在に及び挙げたらきりがありません。
ジャレッド氏はトランプ政権で重要ポストに起用される?
日本のメディアではトランプ氏の愛娘、イヴァンカさんが日本駐在大使になるかも?とその美貌もあって注目されています。そして、夫のジャレッド氏も要職に任命されるのではという噂があります。
大統領首席補佐官に!?という噂もありましたが、13日の時点で首席補佐官は共和党全国委員長のラインス・プリーバス氏が正式に任命されました。
トランプ氏の絶大な信頼、そして娘婿、大統領選の功労者となればその他の要職に任命されてもおかしくありません。
仮に表に出てこなくとも、ビジネス界のサラブレッド、そして35歳にして各界に太いコネクションを持つジャレッド氏とその妻イヴァンカさんの動向には目を離せません。
トランプ政権が正式に発足するのは来年の1月20日からです。
世界を左右する大国のトップとしてどの様な采配をしていくのか?
日本にも大きな影響を及ぼすはずですから、気にしない訳にはいきませんね。